MIYAMA’s STORY
- 久次郎 -

谷口隆一&さよこさんご夫妻

とある一言がきっかけで、良質なよもぎを“栽培”することに。

「伊吹大根」・「伊吹そば」のブランド化に取り組むなか、思いもよらぬ出会いから第3のブランドが生まれます。
その出会いとは滋賀県有数の和菓子メーカー「叶匠寿庵」。
もともと友人だったご縁で、叶匠寿庵の●氏が久次郎に遊びに来ていたとき、何と無く話の流れで“いぶき山系はよもぎがよく採れる”という話になったそう。

「叶匠寿庵でもよもぎを使っているが全て県外から仕入れている。良質のよもぎが採れるのであれば一度送ってもらえないか?」
ということになり、谷口さんは小さな頃から地元で「よもぎ餅」用によもぎ採りをしていた記憶を頼りに、山で良質のよもぎを採取し試作が始まります。


叶匠寿庵でよもぎ餡を試作してみると、匂いも色も従来のものより格段に良い餡が出来上がりました。
「それで、叶匠寿庵の人気商品「あも」のよもぎあん味を発売することが決まった。
そこまでは喜んでいたけれど、そこから2ヶ月で1.3tものよもぎが必要になって・・・。
毎日朝から晩までよもぎ探しにいぶき山系を歩き回ってた(笑)製品化の条件が『絶対に切らさない』やったからなー。」

このときによもぎ採取の協力を要請したのが、現在みやまのものがたりの中心メンバーとなる、長治庵の松本さんや、ロハス長浜の前川さん。
一年目はなんとかみんなの力を借りて採取したものの、このまま自然栽培のものだけでは対応しきれない発注量だとわかり、2年目から前代未聞の「畑でのよもぎ栽培」を開始することになります。

「よもぎ栽培には前例がないから、色々と話を聞きに行って栽培に挑戦した。よもぎを山で採って来て、苗を増やすところからのスタート。
良質のよもぎは3種類くらいあり、手作業で雑草を取り除くことを徹底しないといけない。」
その後、試行錯誤を繰り返しながらなんとか良質のよもぎの安定供給に成功します。

「もともとは、昔からの農地や休農地を大切にして守り生かすにはどうすれば良いかという思いから飛び込んだ農業の世界だったので、
よもぎの栽培で農地が活用され、地域の人にもお金が回る仕組みを作れたことは本当にうれしい。」

そう語りながらバッチリよもぎ色のシャツを着込んで来るところが、なんともチャーミング(笑)

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