滋賀県北部には伊吹山・金糞岳・横山岳といった山々が連なり、その麓である山里では古来より様々な山の恩恵を受けてきました。
山の恵みを大切に受け取り、感謝しながら山に関りを持つことで整備がなされ、その結果、下流の河川や琵琶湖の環境保全にも一翼を担ってきました。
しかしながら、こうした山里では過疎高齢化が進み、山々が荒れているのが現状です。
地域活性とうたいながら、山里では移住や空き家対策なども含め難題が山積しています。
我々、滋賀県の山々に関り暮らす者は、山の価値を活かし、元気で活力のある新事業を行う必要があります。
そこで、3つの山でそれぞれ活躍する3人の女将にスポットを当て、さらなる価値を見出します。
①山の恵みを意識し、地域全体の自然や歴史、特産品、体験を網羅できること ②それぞれの施設が連携し、お互いに協力、紹介し合えること ③お互いが競争し高め合う存在になること |
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これからこの地域の山里で起業される方々にも広く門戸を広げることが必要と考え、それには施設や地域のファンが必要であります。こういった背景を踏まえ、今一度原点に帰り、目標を掲げながら、この事業を行ってまいります。裕福でない山村地域において、この取り組みこそが山村地域を生き生きとさせ、ひいてはこの地域のファンづくり、健全な山の状況を取り戻すきっかけとなり、雇用や移住促進に繋げられると確信しております。 |
ロハス長浜野村さん / 前川和彦&加奈子さんご夫妻
生活をしている人が、山を愛して楽しみながら暮らしていく。みやまの活動を通して、楽しむきっかけを提供し、お金や時間に縛られなくても生きていける「楽しむ」という価値観を広げたいんです。
長治庵松本長治&真奈美さんご夫妻
この場所にはいい土と、いい水と、山の恵みがある。いい土からはいい米が取れ、山は多くの山菜を運んでくれる。その魅力に自分たちが気がついた。山の恵みを「食」から伝える事ができればと思います。
久次郎谷口隆一&さよこさんご夫妻
「文化」は古ければ古いほど価値がある。伊吹地域には大根やそば、よもぎなど古くからの文化が根付いていた。「文化」に気がつくためには足元の良いものを探し、身近な「文化」の価値を見つけることが大切。